英国のセキュリティとホスピタリティ(後篇)

ロンドンの今を感じるアカデミックな話題をご提供する、小鹿野バンビです。(たぶん無理)

今回は、英国のセキュリティとホスピタリティについて、前回からの続きの記事です。

↓↓↓前篇は、こちらから↓↓↓

https://mylittleessentials.com/blog/534/

かいつまむと、高っけー服を買って帰ったら防犯タグが付きっぱなしなことに気づいた、という状況。

(前回の2500文字が、一文で片付いてしまったことに驚いてる、なう)

防犯タグを外してもらうにしても、買った店はハックニーというロンドン中心地からは少し外れた街。自宅からはけっこう遠い。そのために行くのは、あまりにもめんどくさい。東京で例えるなら、下町に住んでるのに買ったのは吉祥寺の店、みたいな。いつもとは違った意味で、なんでこんなの買っちゃったんだろう。でも、私の生活圏からもわりと近い「オックスフォードサーカス」というロンドンのド真ん中にも、このブランドの、しかも大きな店があることにすぐに気づいて、にっこり。下町からわざわざタグ外しに吉祥寺はツラいけど、銀座ならまだ許せるっていう感覚です。同じブランドなんだから、購入店じゃなくてもタグ外すくらいは店員の裁量ですぐにやってもらえるよね?レシートもあるし。

後日、銀座(オックスフォードサーカス)の店に乗り込みました。

私)「もしもし、そこの暇そうな店員さん、サーセン、ちょっとお願いがあるんだけどー」店員さん、私が服とレシートを取り出す様子を見るなり「返品かい?」と早合点して、処理始めようとする。私)「違う違う、そうじゃ、そうじゃなぁい。まぁ、待って」

この国、返品大国なので店員さんは返品に慣れっ子、買うのと同じくらいのスピードで返金処理もされます。ちょっと焦ったので「防犯がー、わたしゃ外してほしいんよー。タグよー防犯タグー」くらいのカクカクした感じで話しながら問題の防犯タグを見せようとするも、焦ってるのですぐに見つからない。ゴソゴソしてると、店員さん驚きの一言

店員)「防犯タグなんて、ウチは付けてないぜ」ハイ、出た。適当発言。いやいや。付いてっから。

私)「ちょっ、待ってよ、ほら、これ!」店員さんに防犯タグの付いた現場を見せると、怪訝そうにレシートを貸してくれと言います。

私)「これ、先週吉祥寺で買ったんだけどさー、吉祥寺は遠いじゃん?やってくれる?」店員)「あぁ。そうゆうことねー。スマソ、ウチじゃできないわー。だって外す機械を置いてない」

私)「ホワッツ?」聞けば、さっきの適当発言と思われた「防犯タグは付けてない」は本当で、だから外す機械もないと。確かに、さっき店入るときにブザー鳴らなかったし、ゲートもないわ。

店員)「すまんけど、吉祥寺に行ってくれる?すまんけど」私)「「マージーかーよー。吉祥寺は遠いってー」店員)「すまんけど。すまんけど、すまんけど。すまんね」

ちっきしょー。拝み倒しかー。これだわーこれが英国のホスピタリティだったわ。ここが本当に銀座と吉祥寺ならば、私は得意な流暢な日本語で「じゃあコレ今日預けて帰っからさぁ、吉祥寺に送るべ?タグ外してもらうべ?んで銀座に戻してもらってよ。そんで連絡くれたらすぐに受け取りくるからよ、頼むわー」とでも伝えたことでしょう。しかし、ここは銀座ではなくオックスフォードサーカス。そして相手は吉祥寺ではなくハックニー。

私の英会話では、もう限界です。ロンドンのど真ん中で夢に破れたアジア人が、肩を落としてトボトボと帰っていくように見えたことでしょう。わざわざ吉祥寺になんて行きたくない!防犯タグの外し方をネット上で公開してくれてるその道のプロの方、どこかにいらっしゃいませんかね?という、万引き犯にもすがる思いでググってみたら、おっと、いくつか情報がヒット。(万引きのプロからの情報ではない。意外と同じ経験をされている方がいらっしゃいました)一晩、冷凍庫で服ごとタグを凍らせて、それからうんちゃらかんちゃら~とか。マイナスドライバーで抉ると~とか。針金ハンガーの先端でグリグリ~とか。フォーク2本で~とか。それらの情報を参考に、多少の苦戦と、多少の服へのダメージを与えながら、なんとか自力でタグの取り外しに成功しました。

めでたしめでたし。そして今、その服を着てこれを書いています。

んーときめく。絶対に捨てない。

アイコンタクト店員の真意は結局のところ、わかりませんし、納得できる理由などあるはずないので知る必要性も感じません。

アカデミックな話題、次回はお届けできればと思っております。(たぶん無理)

※このエピソードは、2020年2月の体験談です。

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